RICOH IMAGING


ユーザーレビュー

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田中希美男のPENTAX KP使用レポート - 前編 -

これぞ、一眼レフ!
伝統を継承したデザインと高機能、そして高性能。
一眼レフカメラらしい一眼レフカメラ、の誕生です。

小型・軽量のボディに、
高機能を凝縮したカメラ。まさに一眼レフ。

小型・軽量でホールディング性に優れていている
グリップはと3つが用意されている。私は標準装備の小(グリップS)が一番しっくりときた
防塵・防滴構造、マグネシウム合金製外装を採用して、堅牢性という点でも十分
各種ダイヤル類の操作も、メリハリがあってとてもイイ感じ
KPは一眼レフカメラの基本の撮影スタイルがちゃんとできるようになっている。光学ファインダーもクリアで見やすい
ガラス製ペンタプリズムを使用した光学ファインダー。倍率約0.95倍と大きく、視野率約100%で撮影に集中できる
Limitedシリーズのレンズに似合うカメラが出てきたという印象。私はシルバーボディにブラックレンズを組み合わせて使うことにした

PENTAX KP(以下、KP)を手にしてまず感じたことは、いま一眼レフカメラに求められている基本部分がしっかりと作り込まれているなあ、ということです。

一眼レフというカメラスタイルは長い歴史の中で改良が重ねられ進化してきました。その一眼レフの良さをあらためてKPは私たちに見せてくれた、そんな感じがします。

良い一眼レフカメラの条件というと、細かく挙げればたくさん出てきますが、私が考える最も基本的なことは、①メカニズムの精密さ、②堅牢であること、③見やすい光学ファインダー、④シャッターを切ったときやダイヤル、ボタンを操作したときに指先に伝わる確かさ、⑤直感的に操作できること、などです。

KPでは、ごく自然に、素早く撮影機能を選択したり、設定できる優れた操作性があります。ボタンの配置やメニューの内容もわかりやすいし、よく工夫されていますね。さらに、ユーザーの好みや撮影スタイルにあわせて操作系を「自分好み」に変更(カスタマイズ)することもできます。

一眼レフカメラとしては小型・軽量にできていることや、ホールディング性に優れていていることもKPの特長ですね。KPにはペンタプリズム、ボディ内手ぶれ補正機構、ミラー機構など、重く大きくなりがちな機構を採用しているのにとてもコンパクトに仕上げられてます。メカニズムがぎゅっと詰まった凝縮感があります。

カメラは小さく作るとホールディング性や操作性が犠牲になることがあります。しかしKPではグリップ交換システムを採用して、自分の手の大きさやカメラの持ち方にあわせてグリップ部を交換できてホールディングの具合を調整することも可能です。

グリップは大(グリップL)・中(グリップM)・小(グリップS)と3つが用意されていますが、その3種類の中では、私は標準装備のグリップSが一番しっくりときました。

堅牢性については、KPは防塵・防滴構造、マグネシウム合金製外装を採用して十分。ダイヤル類の操作も、メリハリがあってとてもイイ感じです。

一眼レフならではのメカニズムが、
写したいというモチベーションに拍車をかける

一眼レフカメラではホールディング性は大切です。カメラを両手で持って、顔に密着させるように構え、ファインダーを覗き、シャッターを切る。これが一眼レフカメラの基本の撮影スタイルです。KPはそれがきっちりできるようになっています。

ファインダーが見やすいこともとても重要です。KPの光学ファインダーは倍率約0.95倍と大きく、ガラス製ペンタプリズムを使っているためクリアに見えます。視野率は約100%あって、アイポイントも十分にあるのでメガネをかけた私でもファインダー画面の周辺部まで容易に見渡すことができます。

一眼レフカメラにはミラー機構がありますから、コンパクトカメラやミラーレスカメラよりもメカニズムが複雑です。音もしますしショックもあります。しかし、シャッターを切ったとき、ギアやバネなどの精密なメカニズムが確実に動作して、それが指先と耳に伝わってくれば、「おっ、いい写真が撮れたかも」という前向きな気持ちにさせてくれます。

その気持ちは、「さあ、もっといい写真を撮ろう」というモチベーションにもつながります。

シャッターを切ったときの動作音や振動 ━━ それらはカメラからのメッセージだと考えて私は大切にしています ━━ 、そしてシャッターボタンや各種ダイヤル、スイッチなどの感触がしっかりしていれば撮る気持ちがポジティブになれるんですね。

撮りたいものを、撮りたいままに
撮影の流れを司る、まさにオールマイティーなスナップカメラ

ところで、写真を撮るときの基本の必須の動作というものがありますね。たぶん、皆さんは気にせずに自然と行っていることでしょう。

「撮りたいものを見つける」 ⇒ 「写す範囲を決める(フレーミングする)」 ⇒ 「カメラアングルやポジションを決める(構図を工夫する)」 ⇒ 「いちばん大切な部分にピントを合わせる」 ⇒ 「露出をチェック/補正する」 ⇒ 「チャンスを狙ってシャッターを切る」

というような流れがあると思いますが、どれ1つとしておろそかにできない。KPを手にして操作してみると、それら一つひとつを大切に考えてくれているなあ、という感じが伝わってきます。とっても使いやすそうですね。

このデザインは、Limitedレンズシリーズに似合う!
このソリッド感が堪らない。

カメラの外観デザインもクラシックな感じがして良いですね、KPは。高級フルサイズ判一眼レフのPENTAX K-1と似た雰囲気があります。ペンタプリズム部の形状などはとても一眼レフカメラらしいデザインだと思います。

PENTAXの交換レンズにはLimitedレンズシリーズがありますが、これにぴったり似合うカメラが出てきたなとも思います。

Limitedレンズはアルミ削り出しでソリッドな印象がありますが、KPはそれと似た印象を持っています。KPにはブラックとシルバーの2タイプがあり、Limitedレンズにもブラック、シルバーがあります。同じカラーで組み合わせても、異なるカラーの組み合わせでも、これが意外と似合うのに感心しました。私はシルバーボディにブラックレンズを組み合わせて使うことにしました。

類まれな高感度性能を筆頭に、
試してみたいPENTAX KPの存在価値は、これだ。

良くできた一眼レフカメラは、実際に撮影をしてみなくても、ファインダーを覗いてピント合わせをしたり、シャッタースピードを変えて空シャッターを切ったり、あれこれダイヤルを操作してみれば良さが伝わってきます。カメラをいじっているだけで愉しくなるものです。

KPはこうして操作しているだけで、わくわくする一眼レフカメラですね。

さて、私はこれからKPを一台持って実際に撮影に行ってきます。次回はその使用感をレポートしたいと思います。今回、KPを初めて見て操作してわくわくしたと同時に、これは試してみたいなあと思った機能がいくつかありました。その使い勝手などについても写真と一緒にレポートする予定です。乞うご期待!

注目機能

1. 高感度撮影

それにしても最高ISO 819200というは驚きです。ただしこの最高ISO感度は「非常用」と考えるべきでしょう。それよりもISO 51200あたりの高感度が「常用感度」として使える画質になっていればいいなあと期待します。

2. 5軸5段手ぶれ補正

スローシャッターでもぶらさないで撮れる、三脚がいらないというのは、シャッターチャンスを逃さないという点でも大きなメリットですね。高感度と組み合わせれば撮影の可能範囲がもっと広がると思います。

3. 電子シャッター

LVモードで電子シャッターを選べば、ほぼ無音でシャッターが切れます。ミラーショックもシャッターショックもない。隠し撮りにいいという意味ではなく、より日常に近い自然な表情が撮れるのではないかと思います。

4. チルト液晶

これはもうとにかく素早くハイ/ローアングルの撮影ができます。K-70のようなバリアングルタイプと比べるとタテ位置撮影では不向きですが、ヨコ位置撮影ではチルト式の方が直感的でスピーディーにカメラアングルが選べるというメリットがあります。

5. リアル・レゾリューション・システム

色再現性と解像感が高く、高精細な写真が撮れるこの機能は、ペンタックスファンならずとも気になるところ。KPではLVモードにすると完全無ショックで撮影することができます。画作りの進化にも期待しています。


絞り:F10、シャッター速度:1/4秒、 感度:ISO 200

絞り:F4.5、シャッター速度:1/250秒、 感度:ISO 2500

7. 被写界深度ブラケット/モーションブラケット

KPで新しく加えられた撮影機能ですね。絞りやシャッタースピードを自動的に変えてブラケット撮影ができます。連写と組み合わせて手軽にブラケット撮影が楽しめます。迷ったときに活用すれば撮りこぼしがなくなるかも。


明瞭コントロール: -4

明瞭コントロール: +4

6. 明瞭コントロール

以前の機種から私はとても評価している機能です。色味はもちろん、空気感、透明感、立体感が出てきてクリアな仕上がりになる。欠点は処理にちょっとだけ時間がかかることです。でもRAWプラスで撮っておけば後処理でONにして仕上げることもできます。


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